ブロッキングは通信の秘密を侵害する行為ですが、正当行為、正当防衛、緊急避難などの違法性阻却事由があれば例外的に通信の秘密を侵すことが許容されます。違法阻却事由とは、通常であれば違法である行為が違法にならないような特別の事情をいいます。

●正当行為
法令に定められた行為や業務行為など社会的に正当なものとして許容される行為をいいます。

事例 ボクサーが試合で相手を殴る、警察官が被疑者を逮捕する。

●正当防衛
侵害者に対して反撃する行為をいいます。

事例 侵入した強盗に対して反撃

●緊急避難
  • ①自分や他人に対する危難が差し迫っている状況で(現在の危難)、
  • ②その危難を避けるためやむを得ずに(補充性)する。
  • (③生じた害が避けようとした害を超えない場合に限ります(法益権衡))

事例 車にひかれるのを防ぐため近くの花壇に飛び込んで花を折る。

当作業部会では、ブロッキングは緊急避難にあたる場合があるとの結論に至りました。

等作業部会の考え: 通信の秘密を侵害?=Yes → 正当防衛?=No → 正当行為?=No → 緊急避難?=Yes → [適法に実施できる]